AI vs 教科書が読めない子どもたちを読んだ感想、レビュー。

読了。
「AIが仕事を奪う」だとか「今後、10~20年の間に人が行う仕事の半分が機械に奪われる」と言われてる。しかし肝心なその中身はあまり良くわからないのが実情ではないだろうか?
 
私もそのうちの1人だ。前々からAIについて気になってたところ、昨日たまたま本屋でみつけタイトル買い。で、一気読み。
 
Amazonでもベストセラー1位の本。著書はあの東大ロボの開発に携わった数理論理学博士であり、TEDでも講演したことがある新井紀子氏だ。
 
内容はAIの入門本としては非常に分かりやすく優秀といったところ。教育本という観点ではどうだろうか。レビューを拝見すると、現場の諸先生方はいささか複雑な気持ちを抱いてるようだが。
 
前半パートは人工知能の限界や、人工知能の正しい認識を正しく教えてくれる。
 
「人工知能ってなにそれ?おいしいの?」って思ってる人から、漠然と「人工知能ってこえぇぇええ」って誤解してる人でも分かりやすくスラスラと読める。
  
人工知能を簡単に言ってしまうと、高度な計算機である。人間のやってることを数学的に0か1かで表現しようって試みのこと。
 
その試みには、統計・論理・確率といった数学的手法を用いる。決して人工知能は人の言葉の意味を理解したり、人の常識を理解したり、感情を理解したりすることはできないのだ。
 
なぜならそれらは0か1かという数式にするのが難しいから。そのため人工知能が人間の知能を越える(シンギュラリティ)事は”現時点”ではありえないそうだ。
 
後半パートは今後、そのAIに代替されない仕事を中心に必要な人材と、そのための能力をあわせて紹介。
 
題材はAIだが、その中身は現行の教育者向けに、中高生の学力低下(ここでいう学力とは読解力のこと)を憂えた内容となってる。
 
AIと中高生の学力(読解力)低下は一見すると話がつながらないが何故か?その理由は・・
 
■AIに代替されない仕事・人材は大雑把にいって今後、次の合計4種である。
 
①コミュニケーション能力が特に必要とされる仕事(教育や心理カウンセラーなど対人の仕事)
②柔軟性が必要な肉体労働(医療系の仕事)
③新しい仕事を生み出せる人材(起業家的な人材)
④個別具体的な問題解決ができる人材(解決型的な人材)
 
である。さてどの仕事においても、「コミュニケーション能力」は必要不可欠である。コミュニケーションはAIが苦手とする。なぜならAIは相手の言葉の意味を理解できないし、感情を理解できないからだ。
 
そのコミュニケーション能力には「読解力」が大切である。読解力とは文章を正確に読んだり理解したり推論をしたりする能力である。
 
しかし筆者の調査の結果、今後の日本を担うであろう、中高生の読解力は著しく低い、と。正確率はサイコロを振る確率と同じかそれ以下である(国立Sクラスをのぞく)。
 
「偏差値が低い」とか「勉強ができない」という以前に「そもそも子供はまともに教科書が読めない(理解できない)」という事実があるというのだ。
 
しかし今の教育方針は教科書は読めて当たり前という前提にあると。筆者はこの現状から、近い将来に訪れるであろうAI時代に、読解力低下した中高生たちが果たして社会で活躍できるのか?を憂えたというわけである。
 
これが「題材はAIなんだけど、後半の中身は読解力低下を憂えた内容」というわけである。
 
さてここから個人の感想。
1,AIの入門本としては非常に分かりやすく楽しく読めた。AI関連の本は他によんだことがないので分からないが、難しい数式などはほとんど出てこないからだ。
2,グーグル(検索エンジン)について少しだけ理解が深まった。この本を読めばわかるが検索エンジンについて少しだけ触れられる。1つだけ例を出すと、人工知能は言葉の”意味”が理解できないのだ。理解しているような”ふり”はできる。

しかし言葉の意味を理解することはできないのだ。つまりウエブサイトに書かれている言葉の意味をグーグルが評価して、「この記事は品質が高い」だとか、「品質が低い」だといった判断はグーグル(というか人工知能)には到底不可能ということである。

3,もっと勉強したい!

「もっと勉強しないと」という強烈な危機感を抱いた。また「早く稼いでもっと勉強したい!」と心底思った。自分は正直なところ、生まれてきてこの方ずーっと勉強から逃げてきた。
大学は推薦だったし、高校は低レベルの工業高校だ。
多分、今の知識レベルは中学生以下…小学校3年生くらいだと思う。高校と大学は趣味ばかり没頭していて、学生の本分である勉強は一切やらなかった。よく卒業できたもんだ。
正直この本を読んだレベルが高い人は今から私の言うことに驚き「こんな底辺な大人が存在するのか?」と思うかも知れない。
告白しよう。私は日本地図も正確に把握できていない。例えば、四国には4県あるが、何県がどの位置にあるか分からない。四国に住まわれている方には非常に申し訳ないと思う。
各県の県庁所在地もよくわからない。この県庁所在地も各県に1つだったけな~と先ほどググったレベルだ。数学も足し算、引き算、分数の計算くらいしか分からない。
それくらい絶望的に勉強(そもそも勉強という問題なのか?)して来なかったし、一般常識も欠落している。そのため、この本に書いてあった問題もろくに解けなかった。
例えば、
Q: 「偶数と奇数を足すとなぜ奇数になるか」を論理的に説明せよ。
という問題。中学3年生レベルだ。全くわからない。
0+1=1
1+2=3
2+3=5・・だから
というのが頭に浮かんだがこれは違った。
正解は、、、
正直いってこの説明を読んでもチンプンカンプンで分からない。
また
Q:アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

セルロースは( )と形が違う。以下から選択せよ。

A. デンプン
B. アミラーゼ
C. グルコース
D. 酵素

私はCのグルコースだと思ったが不正解だ。
正解は、、

私はこの本で散々書かれている読解力を鍛えたい。また勉強を1からやり直して、せめて、中学レベルの数学力と国語力、そして一般常識は手に入れたいものだ。。

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